肺活量を鍛えると、持久力がアップし集中力が上がるなど、スポーツのパフォーマンスにもよい影響を与えるといわれています。この肺活量を測定するためには病院などでの検査が必要でしたが、現在は手軽に肺活量を測定できるアプリや、肺活量のトレーニングができるアプリも開発されています。
そこで、今回は肺活量における基礎知識から、肺活量測定アプリを活用するメリット、おすすめの肺活量測定アプリについてご紹介します。
肺活量とは?
耳慣れた「肺活量」という言葉の意味を改めてみていきましょう。さらに肺活量の基準値や、肺活量を鍛えるメリットについてもお伝えします。
肺機能の指標
肺活量とは、空気を胸いっぱいに吸い込み、それをすべて吐き出したときに肺の中を出入りする空気の量のこと。肺活量は肺が正常に機能しているかどうか測るための指標のひとつでもあります。
肺は、空気中の酸素を身体に取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を排出するという人間の身体にとって大切な役目を果たしています。
肺機能検査とは?
肺機能検査とは呼吸機能検査ともいい、空気を吐く量や吸う量、スピードなどを調べる検査です。
一般的に肺機能検査は病院などで行うことができ、スパイロメーターという計測器を使って調べます。スパイロメーターのマウスピースを装着した後、思いっきり吸ったり吐いたりして、肺活量や1秒間にどのくらいの量の空気を吐き出せるかなどを計測します。
肺活量の基準値
肺活量の基準値は、年齢、性別、身長などによって異なります。たとえば、成人の男性で3,000〜4,000ml、成人の女性で2,000〜3,000mlであるといわれています。
また、水泳選手や国際大会で活躍するようなトップアスリートの肺活量は6,000ml以上にも達するといわれています。
アスリートの肺活量の平均値とは?肺活量の基礎知識や肺活量を増やす方法を紹介
肺活量を鍛えるとメリットがたくさん
肺活量を鍛えることによって、以下のようなさまざまなメリットがあります。
【体力がアップする】
私たちは呼吸をすることで酸素を体内に取り入れ、さまざまなエネルギーに変えて運動しています。肺活量を鍛えて、より多くの酸素を体内に取り入れられることは、運動エネルギーも多く生み出せるということになります。それゆえ、肺活量を鍛えることは体力を向上させることにつながるのです。
【免疫力がアップする】
免疫力とは身体をウイルスや細菌から守り、健康な状態を保つ力のことです。
肺活量が増えると、身体に取り込める酸素の量が増えるため、身体が温まって血流が促進されます。そして血液に含まれる免疫細胞が活性化されることで、免疫力アップにつながります。
【集中力がアップする】
肺活量を鍛え、横隔膜を使った深い呼吸ができるようになると、集中力がアップするといわれています。
脳は酸素不足になりがちですが、肺活量を鍛えることによって、多くの酸素や栄養素を脳に行き渡らせることができます。また、横隔膜には自律神経が密集しており、横隔膜をしっかり使った呼吸を繰り返すことで、身体をリラックスモードへと導き、集中力を回復させることができるでしょう。
肺活量測定アプリを使ってみよう!
肺活量測定アプリとはどのようなものでしょうか。肺活量測定アプリを使うメリットや、アプリの活用をおすすめしたい人の特徴についてみていきましょう。
肺活量測定アプリとは
肺活量測定アプリとはその名の通り、肺活量を測定できるモバイルアプリのこと。スマートフォンなどのモバイル端末に直接息を吹きかけて測定できるアプリや、専用のデバイスをスマートフォンに接続して、専用のデバイスを通して肺活量の測定を行うアプリなどがあります。
肺活量測定アプリを使うメリット
肺活量測定アプリを活用すると、肺活量のトレーニング結果を数値化し、現状を正しく把握できるため、効率的に肺活量を鍛えることができます。また、日々の変化を記録することで、トレーニングを行うためのモチベーションの維持につながるというメリットがあります。
場合によっては、呼吸器系の疾患の早期発見につながることも。病院で検査を行うためには専用の装置が必要で、計測に時間を要することもあり、検査を受ける患者の負担も少なくありません。その一方、肺活量測定アプリでは、自宅で手軽に、肺の健康状態を把握することができるでしょう。
肺活量測定アプリはこんな方におすすめ
呼吸は人間のすべての活動の土台ともいえる動作であるため、自分の肺の健康状態を知ることはとても重要です。特に肺活量測定アプリは、以下のような方におすすめです。
- スポーツのパフォーマンスを上げたい方
- 歌や、吹奏楽器を演奏する方
- 喫煙する方
- 疲れやすい方
- ぜん息やCOPDなどの肺の病気や、肺の機能低下が気になる方
など
日々の肺活量の推移を把握したい方や、肺活量を高めてスポーツなどのパフォーマンス向上を目指す方には、肺活量測定アプリがおすすめであるといえます。
エアロフィットと肺活量測定アプリ
ここからは、エアロフィットと肺活量を測定できる専用アプリについて、くわしくご紹介します。
エアロフィットとは
呼吸筋トレーナー「エアロフィット」は、呼吸を通じて横隔膜に負荷をかけることで、肺活量を鍛えることができます。肺活量を鍛えることで運動を行うときのパフォーマンスを上げたい、あるいは、体調を整えたいと考える人に向けて、エアロフィットは開発されました。
本体の側面には「吸気抵抗ホイール」と呼ばれるダイヤルがあり、このダイヤルを調整することで、個々人に合わせた負荷で呼吸筋を鍛えることができます。
また、エアロフィットは手のひらサイズで45gと非常に軽量であるため、持ち運びやすく、いつでもどこでも簡単にエクササイズが可能。さらに、トレーニング結果をアプリで記録できるため継続しやすいこともおすすめのポイントです。
エアロフィットアクティブ
エアロフィット専用アプリ
エアロフィットは、専用アプリにデバイスをBluetooth接続することで、トレーニング結果をアプリで管理することができます。肺活量、呼気、吸気をそれぞれ数値化することができるので、日々のトレーニングの成果が確認でき、より効率的に肺活量を鍛えることができます。
肺活量のトレーニングは「継続すること」が大切。そのため、アプリでは、過去1週間、1ヵ月、1年の肺活量や肺機能の変化を見ることができます。また、トレーニングの履歴も自動で記録されるため、日々のトレーニングのモチベーションにもつながるでしょう。
そして、肺活量と好みに合わせて、リラックスできるメニューからハードに鍛えるメニューまでトレーニングを提案してくれます。年齢、身長、体重でみたときの肺活量の平均値も知ることができるので、ぜひトレーニングの参考にしてみてくださいね。
また、エアロフィット専用アプリの機能についてはこちらの記事でもくわしくご紹介していますので、合わせてご覧ください。
【ついに日本語対応!】エアロフィット専用アプリの追加機能も紹介
肺活量測定アプリを活用し、トレーニングを効率的に
呼吸機能を測るために重要な目安となる肺活量。肺活量を鍛えることで、体力のアップや免疫力のアップなどさまざまなメリットがあります。また、近年開発されている肺活量測定アプリでは、手軽にご自身の肺活量を知ることができるだけでなく、日々の変化を記録することもできます。
肺活量測定アプリを活用して、ご自身の肺の健康状態を把握しながら、肺活量のトレーニングを効率的に行いましょう。