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【胃腸の動きも活発に】胸鎖乳突筋のストレッチで自律神経を鍛える

【胃腸の動きも活発に】胸鎖乳突筋のストレッチで自律神経を鍛える

 

人間の胴体と頭部をつないでいる筋肉の1つが、胸鎖乳突筋です。体の中の筋肉としては比較的小さな筋肉ですが、この筋肉のおかげで顔を上げたりすることができますし、呼吸をするときに胸郭が開くことができます。

胸鎖乳突筋が固くなると、文字通り「首が回らない」状態になります。それだけでも体は十分に苦しい状態なのですが、実は首の周りには様々な神経が集中していることもあり、胸鎖乳突筋が凝り固まると、人間の内臓の働きが悪くなったり、夜に寝付きが悪くなるなどの悪影響も出るのです。いわば自律神経や副交感神経がうまく働かない状態になってしまうのです。

今回の記事では、胸鎖乳突筋のストレッチが体や心に与えるメリットと、自律神経が活発化する理由をご紹介します。

 

胸鎖乳突筋はどこにある

まず最初に、胸鎖乳突筋のある場所から説明を始めましょう。この筋肉のある場所を知るだけで、体の中でどのように重要な役割を持つ筋肉なのか、理解することができます。

参照:首を伸ばすと痩せる?【ストレス太りとぼんやり輪郭を解消】自律神経を整える胸鎖乳突筋ほぐし 

 

● 首と鎖骨をつなぐ筋肉

まず、胸鎖乳突筋は首にある筋肉で、首の右側と左側に1本ずつあります。耳の後ろから鎖骨に向けて伸びている筋肉です。

顔を横に向けると、首に太い筋肉が浮き上がりますが、この筋肉が胸鎖乳突筋にあたります。

この胸鎖乳突筋のおかげで、人間は首を自由に回すことができますし、上や下を向くこともできるのです。

人間の頭部は5kgほどの重さがあると言われますが、その頭を自由に動かすときに欠かせない筋肉が胸鎖乳突筋なのです。

 

● 呼吸でも重要な働き

また、胸鎖乳突筋は鎖骨につながっているため、呼吸する時に鎖骨を動かす役割も持ちます。

鎖骨が上がると胸郭が広がり、胸郭の中の気圧が上がります。その結果外気が肺に入ってきます。鎖骨が下がると、胸郭が狭まり、肺の中の空気が排出されます。

このように胸鎖乳突筋は呼吸筋としての役割もあります。そのため、基本的には24時間働いている筋肉でもあるのです。

 

胸鎖乳突筋ストレッチが自律神経に良い理由

このように頭部を動かす筋肉としても、呼吸筋としても、重要な役割を持つ胸鎖乳突筋ですが、この筋肉をストレッチすることが、どうして体に良い影響を与えるのでしょうか。

実は胸鎖乳突筋は自律神経に繋がりやすい筋肉であるため、ここをストレッチして筋肉を緩ませることができると、自律神経にも刺激をあたえることができます。では具体的に、胸鎖乳突筋ストレッチが自律神経に良い理由とは、どのようなものなのでしょうか。

 

● 深い呼吸ができるようになる

すでに述べたように、胸鎖乳突筋は呼吸筋の役割を持っています。そのため、この筋肉が緩むと鎖骨が大きく動くことができるようになり、同時に胸郭もより大きく開くようになります。

その結果、「深い呼吸」ができるようになるため、自律神経や副交感神経が整いやすくなるのです。

ちなみに、深い呼吸ができると、副交感神経が活発化して、リラックスしやすくなり、眠りやすくなります。

【呼吸が浅いとどうなるの?】浅い呼吸の原因やデメリット、改善方法を紹介

 

 

● 胸鎖乳突筋自体が「副神経」の一部であるため

胸鎖乳突筋は実は副神経と呼ばれる神経の一部です。この副神経は頚髄から出て頭蓋骨を通り、胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配します。

つまり、胸鎖乳突筋自体が神経細胞であるのです。そのため、この筋肉が固くなると、副神経に影響を与えることになります。

逆に、この筋肉が緩むと、副神経の動きも活発化しやすくなります。

胸鎖乳突筋は神経の働きにも直接働きかけることができる筋肉なのです。

 

● 背骨が正しい位置にもどるため

すでに述べたとおり、胸鎖乳突筋は鎖骨につながっている筋肉です。

そのため、この部分の筋肉が凝ってしまうと、どうしても背中が丸まり、猫背になりがちです。

猫背になると呼吸も浅くなるため、どうしても緊張状態が続き、体がリラックスできません。

しかし、胸鎖乳突筋をストレッチすることで猫背が矯正され。背骨が正しい位置に戻ると、呼吸も深くできるようになり、自律神経も正常に働きやすくなります。

そのため、胸鎖乳突筋ストレッチが自律神経にも良い影響を与えることができるのです。

 

胸鎖乳突筋ストレッチの方法とは

筋肉だけでなく、神経にも働きかけることができる胸鎖乳突筋ストレッチ、実際にはどのように行うのでしょうか。

やり方自体はけして難しいものではありません。次の手順で胸鎖乳突筋ストレッチを取り入れてみましょう。

参照:プロ指導!緊張して硬くなった、胸鎖乳突筋のほぐし方【7のストレッチ術】 

 

① 首を伸ばしてウォームアップ

まずは、首を伸ばすことから始めてみましょう。

右手で左の鎖骨を抑えながら、顔を右斜横に向けます。この状態で20秒ほどキープしながら深呼吸してみましょう。

今度は左手で右の鎖骨を抑えながら、同じようにストレッチします。

胸鎖乳突筋が凝ってしまっている人は、このストレッチをするだけでも、首がつってしまうような感覚になるかもしれません。

顔を横に向けるときもけして無理せずに、できる範囲で横に向けましょう。

【小顔効果もあり?】胸鎖乳突筋を鍛えるメリットとは?おすすめトレーニング器具も紹介

 

② 直接胸鎖乳突筋をつまんでマッサージ

胸鎖乳突筋をストレッチした後は、この筋肉をマッサージしてみましょう。

顔を横に向けて、首に浮き出る胸鎖乳突筋を軽くつまみながら、上から下へとマッサージしましょう。

場合によっては、胸鎖乳突筋を軽く触っただけでも痛みを感じる人もいるかも知れません。

そのようなときには、つままずに軽く胸鎖乳突筋を擦るだけでも、マッサージの効果は十分にありますので、ご安心ください。

 

③ とにかく首を温める!!

胸鎖乳突筋は首にある筋肉です。そのため、自分とはいえ、素人が触ることに若干の抵抗を感じる人もいるかも知れません。

そうした人にお勧めなのが、とにかく首まわりを温めて冷やさないようにする作戦です。

夏は特に、半袖やノースリーブの首元の大きく開いた服を着ることも増えます。それに加えて、大半のエアコンは上から涼しい風を送り込んでくるので、首やデコルテ部分が冷えやすくなってしまうのです。

その結果、胸鎖乳突筋が凝り固まってしまい、肩こりに苦しんだり、首が思うように回らなくなってしまうのです。

こうした自体を避けるため、冬はもちろん夏でも首元を温めることを意識すると、胸鎖乳突筋が快適に働きやすくなります。

胸鎖乳突筋ストレッチの前に、首元を温めることを忘れないようにしましょう。

 

胸鎖乳突筋をストレッチして、自律神経を整えよう!!

胸鎖乳突筋は小さな筋肉ですが、頭と胴体をつないだり、この筋肉自体が神経を持っているなど、体の中でも重要な筋肉の1つです。この筋肉が凝固まってしまうと、肩こりになるだけでなく、自律神経まで適切に働くことができなくなり、内臓の調子が悪くなったり、めまいに悩むなどの症状が出てきたりします。

体の原因不明のマイナートラブルに悩む方は、一度胸鎖乳突筋をマッサージしたりストレッチすることで、不調が改善される可能性もあります。

そんな様々なメリットを体にもたらす胸鎖乳突筋ストレッチ、ぜひお試しください。

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