環境に優しい乗り物として、最近特に注目を集めているのが自転車です。ヨーロッパなどでは自転車で何カ国も旅する人を見ることも珍しくはありません。
そのように本格なサイクリングでなかったとしても、街なかをいわゆるママチャリで走るだけでも自転車に乗る楽しさを感じることはできるものです。
また、サイクリングは心身ともに健康になる大きなきっかけになるスポーツでもあるのです。
この記事では、サイクリングがどのように健康に良いのか、いくつか例を挙げながら検証します。
サイクリングが健康に良い理由
もちろん、どんなスポーツであっても、やりすぎると体に悪い影響を与えますし、それはサイクリングも例外ではありません。
しかし、適度に楽しむ事ができると、サイクリングはダイエットだけでなく日常生活にも良い影響を与えることができます。
では、サイクリングのどのような点が、健康に好影響を与えるのでしょうか。主な効果は次の3つであると考えられます。
① その1:全身運動になる
サイクリングをしている時に体の中で最も使われている筋肉は下半身の筋肉であることは、誰もが理解できるところでしょう。
しかし、意外なことに、サイクリングしている間にも、上半身の筋肉はしっかりと使われているのです。
特にスポーツ用のロードバイクに乗る人は、前に進むときに体に受ける向かい風の影響を最小限にするために、常に上半身を低い姿勢に保つことが必要になります。
また、ママチャリでゆっくりのんびり走るときであっても、やはり自転車に乗っている限り風の抵抗は受けることになります。そのため、上半身は常に筋トレをしているような状況あるといえるかもしれません。
このように、サイクリングというのは体全体を使う全身運動なのです。
② その2:足腰への負担が少ない
体全体を使う運動でありかつ手軽に取り組む床ができるスポーツと言えば、やはりランニングやジョギングなどの「走るスポーツ」ではないでしょうか。
しかし、ダイエットでランニングやジョギングをする人は、ダイエットの早い段階で足首や膝または腰の痛みに苦しみ、運動を中断してしまう人が少なくありません。
特に体重がある人は、ジョギングやランニングで膝や股関節を痛めてしまう人も多いのです。一方、ランニングやジョギングと比べると、サイクリングは膝や足首への負担が少ないスポーツです。
また30分くらいなら自転車に乗り続けるのは意外と難しいことではありません。
③ その3:ストレス解消効果が高い
ストレスがあると甘いものを食べてしまう人は意外と少なくないでしょう。
ストレスで食べすぎてしまう人は、ダイエットで脂肪を落とすことよりも、ストレスを減らすことを最優先したほうが良い場合もあります。そんなときにも、サイクリングは役立ちます。
自転車で走ると、自分の足で歩くだけではたどり着けない場所に行くこともできますので、日常を少し離れて時間を過ごすことでストレス発散に役立つこともあります。
また、自転車で太陽の下を走ると幸せホルモンの一つであるセロトニンが分泌されやすくなり、イライラする事が減り、幸福感を感じやすくなります。
【その1】全身運動になる
サイクリングは下半身の筋肉はもちろん、上半身の筋肉も使うスポーツです。また体の内部にある呼吸のための筋肉まで鍛えることができる、全身運動でもあるのです。
体全体を使う運動
サイクリングをすることにより、下半身はもちろん、上半身を含めた全身の筋肉が鍛えられます。
また、自転車に乗っている間は常にハンドルを握る必要があるので、腕力はもちろん握力も鍛えることができます。
サイクリングは全身の筋肉を使う運動なのです。
呼吸筋も鍛えることができる
サイクリングをする時、重要になってくるのが呼吸です。
サイクリングは有酸素運動であるため、体中に新鮮な酸素を取り入れる必要があります。
そのため、呼吸筋と呼ばれる肋間筋や横隔膜・腹直筋等もサイクリングで鍛えられることになります。
逆に言うと、呼吸筋を鍛えることで楽に自転車に乗ることができるようになり、長時間サイクリングをしても疲れにくくなります。
呼吸筋のトレーニング方法は、次のようなものがります。
呼吸筋を鍛えるためのトレーニング方法はどのようなものか? 呼吸筋を鍛えるために、何か器具は必要?
【その2】足腰への負担が少ない
サイクリングはジョギングやランニングと比べても、足腰への負担が少ないことはすでに述べました。このことはダイエットする人にとって、重要なポイントとなりえる可能性があります。
ランニングと比べても、膝や足首への負担が少ない
ランニングを始めると最初の数週間から数ヶ月で、足の痛みに悩む人が多いのが現実です。
特にダイエットのためにジョギングをしている人は、もともと体重ががある人が多いため、この足腰の痛みに悩む確率が一層高くなります。
足の痛みが長引き、運動できなくなり、その結果ダイエットできないという悪循環に落ちいいる可能性もあるのです。
しかし、サイクリングは体重による足腰への負担が、ジョギングと比較してもずっと少なくてすむスポーツです。
そのため、足も痛くなりにくく、運動を長い間習慣的に続けることができます。
ダイエットをする人は、最初はサイクリングを取り入れて体重をある程度落としながら持久力をつけたあとにランニングやジョギングに移行したほうが、スムーズに走ることができるでしょう。
しかし、下半身の筋肉を鍛える必要はあり
自転車に乗っていれば、自然に下半身の筋肉を鍛えることができます。
でも、意識的に下半身を始めとする筋トレをしておいたほうが、サイクリングをより楽しむことができるでしょう。
また、筋トレすると脂肪が燃えやすくなるため、ダイエットの効果が早く現れやすくなるので、おすすめです。
【その3】ストレス解消効果が高い
ダイエットをしている人にとって、最大の敵は油でも砂糖でも糖質でもなく、「ストレス」です。
幸いサイクリングは、このストレスを吹き飛ばすのにも役に立つスポーツなのです。
風を切って走る爽快感がある
自転車に乗ることが楽しい理由の一つは、風を切って走る感覚を誰でも手軽に感じることができる点にあるのではないでしょうか。
時速20kmのスピードでも、自転車ではそのスピードを自分の体で直に感じることができます。
この爽快感やスピード感は、他のスポーツではなかなか手軽に味わうことはできません。
このスピード感が心地よくなり、サイクリングにはまる人が多いのも事実です。
景色を楽しみながらできるスポーツ
そして、サイクリングは景色を楽しむながら運動できるスポーツです。
いままで見ることがなかった景色をみたり、自転車でいままで通ったことのない道を通ったりするだけで、人はワクワクする気持ちを取り戻すことができます。
ストレスが溜まったときに、自転車に乗り、ほんの短い時間でも自由にワクワクを感じること、それはおおきなストレス解消になることでしょう。
サイクリングを日常に取り入れて、心身ともに健康に
サイクリングを日常的な運動として取り入れると、全身運動をすることになるので、持久力がつき、疲れにくくなります。
また、足腰への負担が少ないにも関わらず、下半身の筋肉をしっかり鍛えることができます。同時にストレス解消の効果も高いので、精神的にリフレッシュできたりするなど、心理的にも良い影響がみられる可能性が非常に高いのです。
積極的に自転車に乗って、サイクリングで健康になりましょう。